便秘の知識-便秘の症状・予防・解消法・薬-

便秘の原因にはどんなものがあるの？

便秘の原因として考えられているものは、ふたつに大別されています。ひとつは「器質性」というもので、腸の腫瘍や閉塞など、内臓の障害によるものです。不安がある場合は、大腸の内視鏡検査の実施などが推奨されます。

もうひとつは、「機能性便秘」として分類されている複数の状況です。急性の場合はストレス、運動や食物繊維の不足、薬の副作用などが原因となります。弛緩性は腸の筋力の低下によるもので、痙攣性は腸の運動がひきつった場合。

直腸性は、便意を我慢しすぎるなど、排便時間が足りないために起こる便秘です。そのほか、糖尿病などの病気を原因とする場合など、慢性であるケースもあります。急性から起こった場合でも、その後に慢性化してしまうという例もあります。

状態が悪いときは病院で整腸剤や下剤を処方してもらわなければなりません。ストレスによる便秘は、「過敏性大腸症候群」という病気である場合もあります。ストレスが自律神経に作用して排便が困難となり、下痢なども引き起こされるのです。

下痢と便秘の症状が交互に現れる場合は過敏性大腸症候群を疑う必要があります。心療内科での軽めの精神安定剤、専用の整腸剤や下剤によって症状の改善を図ります。便の色が黒や白であるような場合もすぐに病院で検査を受けましょう。